様々な名勝負が繰り広げられてきた秋の天皇賞。
悲劇あり、感動あり、驚嘆あり、そして、天皇皇后両陛下が幾度となく来場されご観覧された時もありました。
競馬歴の長い私はこの時期になると色々な思い出が蘇ります。
そんな中で、天皇賞といえばこのジョッキー抜きでは語れませんね。
平成の盾男とも呼ばれる「武豊」です。
今まで、春8回、秋6回、計14回にも渡り、この「天皇賞」というレースを制してきました。
恐らく、私が生きている間には、もうこの数字を抜くジョッキーは出てこないというぐらいの素晴らしい記録です。
でも、そんな彼もこの天皇賞(秋)では何度も勝利の美酒も味わいましたが
逆に、二度の悲劇も味わいました。
一度目は1991年の第104回天皇賞、春秋連覇が掛かったいたメジロマックイーンの時でした。
逃げ込みを計るプレクラスニーを悠々と退け余裕を持ってのゴールイン
ゴール後は武豊が勝利を確信し、ガッツポーズまでしてみせたのですが・・・
なんと、前代未聞の18着に降着処分を受けてしまいました!
そして、二度目は1998年の第118回天皇賞。
単勝1.2倍という圧倒的な支持を集めて出走してきたサイレンススズカの時です。
もう、誰しもがその華麗な逃げ切りを思い描いていたと思います。
しかし、向こう上面大欅のそばには魔物が潜んでいました。
3、4コーナー中間地点でなんと、なんとサイレンススズカが競走中止!
こんなことも起こるのか~と落胆してしまったのが昨日のように思い起こされます。
まさに、武豊にとってもこの2回の天皇賞は「幻の勝利」だったに違いありません。
そんな色々な思い出が蘇る天皇賞(秋)で
強く記憶に残っているレースといえばやはりこの武豊が勝った2008年のレースですね。
ウオッカとダイワスカーレットという4才最強牝馬同士のゴール前でのデットヒートです
私も過去に様々なレースを見てきましたが、ココまで際どかったレースもそうそうありません。
結果的にはウオッカが勝利をしたのですが、同着になってもおかしくなかったぐらいの微妙な差だったと思います。
勝ったウオッカも強かったですが、それ以上に強いと思ったのはダイワスカーレットの方ですね
なんせ千m通過が58.6というハイラップを刻んで進み
直線ではアンカツが横を振り向く余裕も見せ
さらに、ゴール前では差し返すというあのたまげた二枚腰には
現地のゴール板前で馬友と観戦していた私も思わず絶叫してしまったほどです。
並みの馬なら、直線で確実に撃沈してしまうのが普通なんですが
やはり、ダイワスカーレットという馬は今でも思いますが「化け物」でしたね!
とにかく、あの時の長い長い写真判定で、電光掲示板に数字が灯った時のあの地鳴りのような大歓声は今でも耳に残っています。
今でもこのウオッカとダイワスカーレットとの激闘は多くの競馬ファンの中での語り草にもなっていますね
天皇賞(秋)史上、記録にも、また記憶にも残るレースだったと思います
実況アナウンサーの青嶋達也氏も絶叫した
何度見返しても鳥肌が立ってしまう
後世に残る名勝負シーンをどうぞご覧ください。
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