まず始めに、二週間に渡って日本中を歓喜に沸かせてくれたデアリングタクト、コントレイルという両雄に心から拍手を贈りたいと思います。
2020年はコロナという100年に一度の厄病に犯されてとんでもない年になりました。
しかし、競馬の世界ではまるで薔薇色のようにヒーロー、ヒロインが誕生して我々競馬ファンをおおいに楽しませてくれました。
ホント、コレばかりは競馬ファン冥利に尽きるといっても過言ではありませんね
今この瞬間が、競馬ファンで良かったなぁと大勢の方が思えたことでしょう。
さて、そんな歴史的な出来事があったこの二週間ですが
3週連続の快挙達成か!?とばかりに巷では騒がれています
それは「アーモンドアイのG1最多8勝目」という偉業が成されるかという注目所ですね。
あのディープインパクトもシンボリルドルフも、そしてテイエムオペラオーやウオッカも成しえなかった遥かなる高い壁に
アーモンドアイという歴史的名牝が挑戦しようとしています。
もちろん個人的には「アイちゃん頑張れ~♪」と言いたいところなんですが
果たして競馬の神様は3週連続でそんなファンの我が儘を聞いてくれるでしょうか?
ということで、そのアーモンドアイがG1最多勝を達成するのか?を含めて
今年の天皇賞(秋)の考察に迫ってみたいと思います。
今年は登録の段階から頭数が少なく、このままいけば12頭立てと少し寂しくはなりますが
12頭立てでもG1ホースが7頭と集結したそれなりに見応えのあるレースとなりそうです。
一見すると堅く収まりそうな雰囲気ではあるのですが
個人的には今年の天皇賞(秋)は荒れるのではないか?
そう思えてならない理由があります。
それをこれから順に説明していきますね!!
まず、今年の天皇賞(秋)は月が変わり11/1(日)に施行されます。
数字の1が3つ横並びでなんか縁起の良さそうな日ですよね~
ところが競馬の世界ではこの11/1(日)というのは競馬の神様がちょっと不機嫌になる日なのかもしれませんよ(笑)
私は今年の天皇賞(春)の時にもこういった事を書きました
⇒天皇賞(春)が荒れる2つの理由!GWのキャッチフレーズを見逃すな!!
まぁ、その時の予想というのがズバリ当って多くの反響を頂いたのですが
それとある意味似かよったのが今回の11/1(日)に施行される天皇賞(秋)なんです。
この11/1(日)に行われたレースは過去30年を遡り4回ありました。
まず1つ目は1992年に行われた第106回天皇賞(秋)です。
デビューから無敗で2冠を達成し、翌年の産経大阪杯まで無傷の7連勝を達成したトウカイテイオー。
しかしその年の天皇賞(春)では名ステイヤーメジロマックイーンに力負けをしてしまい5着と敗退してしまいました
満を持して出走してきた同レースでは堂々の1番人気でしたが
予想を遥かに超えたハイペースに巻き込まれテイオーは失速して7着に負けてしまいました
勝ったのは11番人気の伏兵レッツゴーターキンでした。
2着には5番人気のムービースター、3着にはなんと15番人気のヤマニングローバルが入線し
当時の馬連は170倍の高配当になりました。
この時に3連単があったら余裕で100万越えの配当になっていたはずです
2つ目はこれは正直取り上げたくないぐらい苦い思いでなんですが
古豪オフサイドトラップが勝った時の1998年に行われた第118回天皇賞(秋)です。
そうです、あの断然人気のサイレンススズカが競走中止をしてしまった時なんです。
あの時私も府中で見ていましたが、戦前はサイレンススズカはどれぐらい放して勝つのだろうか?
もうそれしかありませんでしたし、大方の人もそう思ったことでしょう。
しかし、府中の3コーナーには魔物が潜んでいました。
まさか、まさかの悲しい出来事でした。
この時に私は改めて「競馬に絶対は無いんだな!」と思いましたね。
勝った8歳馬のオフサイドトラップと4番人気のステイゴールドとの馬連は120倍の万馬券でした。
そして、3つ目は前年にあの女傑ダイワスカーレットとの大接戦を演じ
わずかばかりに凌いで天皇盾を物にした女傑ウオッカが連覇を目指して出走した第140回天皇賞(秋)です。
もちろん同馬が堂々の1番人気に支持されましたが
勝ったのはこれまた古豪で8歳の横山典弘騎乗のカンパニーでした。
2着にも前年のジャパンCの覇者スクリーンヒーローが入り、連覇を狙ったウオッカは3着と敗退。
馬連は5番人気と7番人気の組み合わせでこれまた170倍近くの万馬券決着でした。
最後は今から5年前の第152回天皇賞(秋)です。
この時は同年の宝塚記念を勝って挑んだ1番人気ラブリーデイが勝ったものの
武豊騎乗の2番人気エイシンヒカリや東京コースで実績のあった3番人気のディサイファなどは馬群に沈み
ノンタイトルの伏兵ステファノスが混戦から抜け出して2着を死守
3着に6番人気のイスラボニータが入って馬連は73倍、他馬単、3連複は万馬券、3連単にいたっては10万オーバーのそこそこの高配当になりました。
いかがでしたでしょうか?
いずれの時も高配当が続出して波乱になった11/1(日)の天皇賞(秋)でした。
私は常日頃から競馬においては「たまたま」とか「偶然」という言葉は信じないタイプでして
「偶然が重なるのも3度まで」という自負があります。
もちろん、先週の菊花賞の時にも申しましたように
今回の天皇賞(秋)が上記4つに当て嵌まるという保証はどこにもありません。
でも、物事にはやはり「流れ」というものがありますし、「歴史は繰り返される」という言葉があるではないですか!!
最後になりますが、アーモンドアイの快挙は達成されるのか?についてですが
私は無いと思っています。
過去にこの天皇賞(秋)を「連覇」したのはただ一頭!
シンボリクリスエスだけです。
同馬は3歳時の中山開催の時に勝ち、明け4歳という脂が乗った時期だからこそ連覇できました。
アーモンドアイが1年早ければ可能性大と申し上げるところだったんですが
正直、下降気味の今ではやはり黄信号が点滅してるといわざるを得ません。
でも、もしかしたら今回の天皇賞(秋)では不覚を取るかもしれませんが
暮れの香港で脚光を浴びるかもしれませんよ
それこそ父ロードカナロアと同様に香港がこの馬の有終の美を飾る舞台になるかもしれませんね。
先週、先々週は競馬に絶対はある!
そして、約半年前からでもコントレイルは無敗の3冠馬になると予言しましたが
今回ばかりは「競馬に絶対は無い!」というところに傾いております。
今月初めの凱旋門賞を覚えていますか?
有力馬がどんどん回避をし、そして飼料に禁止薬物が混入されたための極めつけの最後のドタバタ劇。
最終的には11頭立てになり、これはエネイブルで絶対だ!!と騒がれましたが
蓋を開けてみればそのエネイブルは6着と敗退してしまいましたね
これこそ「競馬は何が起こるかわからない」というのを象徴した一戦でした
私の中ではこれと同じ匂いが今年の天皇賞(秋)に漂っています。
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