平成元年のエリザベス女王杯といえば当覧でも取り上げました「1989年のサンドピアリス」でした。
もしかしたら平成最後の今回のレースも大波乱で幕を閉じるのでは?
あの競馬評論家の井崎脩五郎さんを始め、様々なところで波乱説が呟かれていますね。
まぁ、私もそうですが、大方の競馬ファンの方だったら誰しもが「大穴馬券」を的中させたい!と考えてらっしゃると思います。
宝くじよりも確率は高いですし、配当が2億円も出ることがあるWin5だったら
当たれば人生を変えることだってできちゃいますもんね。
私も長年に渡って競馬というのを見てきましたが
その中で幾度となく「大波乱のレース」というのを目撃してきました。
その大波乱となる要素というのは様々で色んなパターンがありますが
得てして起こりやすく、一番多いのは「一本被り」のレースの時でしょうか。
要はある1頭の馬に人気が集中し、その馬が馬券圏外へ吹っ飛んだ時です。
例えばこのエリザベス女王杯でいえば2009年のレース
牝馬2冠を達成し、秋華賞では降着処分を受けたヴエナビスタが汚名返上で挑んだ時レースで
単勝1.6倍という圧倒的な支持を集めましたが、まったくノーマークのクィーンスプマンテの逃げと
それを追いかけていたテイエムプリキュアに粘りこまれ、ヴエナビスタはかろうじて3着を死守しましたが
結果的に3連単は100万円を超える大波乱になりました。
それと、2012年の春の天皇賞も典型的な一本被りのレースでしたね。
前年に牡馬クラシック三冠を達成し、有馬記念まで制覇したオルフェーヴルが圧倒的1番人気に支持されたものの
まったくノーマークだった14番人気のビートブラックが番手から早めのスパートをして圧勝しました
当のオルフェーヴルは見せ場すら作れず11着に敗退。
2着、3着には2番人気、3番人気の馬が入線するも3連単はやはり100万オーバーの大波乱決着でした。
それからこれもまだ記憶に新しい、2015年のヴィクトリアマイルです。
オークス馬のヌーヴォレコルトが単勝2.2倍という高い支持を集めたにも拘わらず
先行馬たちを捉えきれずに6着と敗退。
1着から3着までは5番手で競馬をしていた馬たちで占められた先行馬有利な流れの競馬でした。
その3着に粘りこんだのが18頭立て最低人気のミナレット。
3連単の馬券は2000万円を超えるJRAのG1で史上最高配当が飛び出したレースでした。
そして、こんなレースもありましたね。
2007年のダービーでウオッカが勝った時です。
あの時は、皇太子殿下と安倍晋三首相が東京競馬場へご観戦に訪れていました。
にも拘わらず、馬券は方は単勝1.6倍という断トツの支持を集めたフサイチホウオーが7着に破れ
3連単の配当が200万円を超える大波乱になりました。
という感じで過去の一部のレースを紹介したのですが
上記のように圧倒的な支持を集めた馬が思わぬ結果になった時に大波乱というのが生じてきました。
確かに、悪天候の影響とかで馬場が極端に悪化したりして
人気馬のほとんどが実力を発揮できずに「人気馬総崩れ」で大波乱になる時もありますが
統計的にはやはり極端に人気が集中した馬の敗退の時に波乱というのが生じるケースが多いですね
そういう観点から今年のエリザベス女王杯を見ますと
人気が集まりそうな馬はそれなりの実力を示してきており
まして頼りになる外人ジョッキーたちが手綱を取っています。
枠順が発表されるまではなんとも言えませんが
1番人気から4番人気まではほぼ外人ジョッキーが占める公算が高いでしょう。
余程、雨が降るなどして馬場が悪化したり、人気の馬が極端な枠に入らない限りは
今年のエリザベス女王杯は人気は割れるでしょうが、どちらかといえば平穏な決着になるのではないかと見ています。
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