2006年11月26日【東京競馬第10レース】
「凱旋門賞 無念の3着」
「凱旋門賞 薬物処分により失格」
「ディープインパクト 年内で引退」
あの一ヵ月半というもの、ディープインパクト陣営にとっては大変ショッキングな出来事というか悪夢の日々が重なりました。
凱旋門賞の負けも薬物騒動疑惑も一種のアクシデント、しかしディープインパクトの金子真人オーナーが下した結論はディープインパクトを年内で引退させるという突然の報道に関係者の池江調教師や武豊を含め日本中のファンがびっくりしたことではないでしょうか、もちろんこの私も寂しさに包まれました。
えぇ~、なんでだよ まだまだディープの走る姿を来年も見たい・・というような声が多方から聞こえてきました。
しかしオーナーが決めたことはどうしようもない、汚名返上のためにも残り後2戦(ジャパンC・有馬記念)に全力投球するというディープインパクト陣営の力強い意気込みが伝わってきました。
そんな陣営の思惑と日本中のディープインパクトファンが見守る中でジャパンCは行われたのでした。
2頭の外国招待馬と去年の暮れに初黒星を喫せられたライバルであるハーツクライ、その年のクラシック戦線を沸かしてきた2冠馬メイショウサムソンにドリームパスポートと粋のいい3歳馬も参戦し少頭数ではありましたがレースの興奮は間違いなく過去26回中NO1であったと思います。
レースはコスモバルクが逃げ、千M通過が61秒というスローな流れ、ディープインパクトは例によって最後方を進む。
残り700M、3コーナー過ぎからディープが大外を通って徐々に進出、直線に入ると12万人が大歓声を上げる中ディープは大外に持ち出しエンジン全開、ハーツクライを瞬時に交わし先頭を走るドリームパスポートも差しきり、荒れた最終週の東京の馬場で上がり33秒5という強烈な末脚を披露し全馬をごぼう抜き、悪夢の凱旋門賞から2ヶ月、
、もう一度ここに真の英雄、日本競馬史上最高のヒーローとなってディープインパクトは帰ってきたのでした。
とにかく衝撃的な復活劇でした、熱く震えさせてくれたレースでした。
さぁ、残るはラスト1戦、いよいよ有馬記念でディープインパクト物語も最終章、スーパースターのラストランは日本列島をもっと熱くさせるに違いない。
すでに私はクリスマスグランプリに思いは馳せていました。
武豊の言葉:このレースにかける思いは普通ではありませんでした、特に凱旋門賞制覇を目指し懸命にやっていたスタッフのことを考えると・・残念な結果になって、その後色々なことがあった。
たった一度の敗戦なのにそんな雰囲気になってしまった、だからもう一度ディープを取り戻そう、取り戻したいと思っていたんです。
池江調教師の言葉:「一日が苦しくて長い・・凱旋門賞からの2ヶ月がまるで一年のように感じました。それだけにゴールの瞬間は胸がジンときました、体が熱くなって体内が涙で一杯になったような・・ファンはディープを忘れていなかった、本当に偉大な馬です」
ディープインパクトのジャパンCをどうぞご覧下さい
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