競馬には様々なドラマがあります。
人の万感な想いが馬に乗り移るという
言葉には言い表せない不思議な力というのが働くことさえあるのです
このお話しは実在するものですが
これを知った時に私はホント、涙が溢れてきました。
まだまだ記憶に新しい2017年の時のお話です。
今もまだ元気に現役で走り続けているシンザン記念の勝ち馬「キョウヘイ」。
このキョウヘイという馬の名前にはなんとも切ない由来がありました。
それはキョウヘイのオーナーである瀬谷隆雄氏の知人で横山真弓さんという方の息子さんに由来します。
その息子さんが実は「恭兵」というお名前でしたが、すでにその恭兵君はこの世にはおりません。
21歳の時に癌で亡くなってしまいました。
競馬が大好きだった恭兵君、毎週末、競馬を楽しみにしながら闘病生活を送っていました。
その彼が亡くなる前に最後に訪れたのが2005年のシンザン記念だったそうです。
同年の10月に遂に帰らぬ人となってしまいましたが
恭兵君のひつぎの中にはその年の3冠馬ディープインパクトの菊花賞の馬券が入れられたそうです。
それらの事をお母さんの真弓さんのブログで知った瀬谷オーナーが
「自分の持ち馬に“キョウヘイ”と名付けて良いですか?」と自ら申し出たというのです。
2016年の夏に中京競馬場でデビューした時から
真弓さんは我が子を見る想いで、キョウヘイがレースへ出走する度に競馬場へ駆けつけたといいます
そして、年が明けて迎えた、恭兵君が最後に訪れたシンザン記念。
キョウヘイも無事、その舞台に立っていました。
キョウヘイにとって得意の重馬場だったのですが
それは恭兵君が天国から流した嬉涙のせいだったのかもしれませんね。
当日は8番人気という低評価にも拘わらず
後にG1ホースになるアルアインやペルシアンナイトなどを抑えて優勝しました!
オーナーの瀬谷氏に代わって表彰式に登壇した真弓さんは
「本当に今日はうれしい」と優勝カップを強く抱きしめました。
雨空の向こうから、何か見えない力が働いたのかもしれないですね。
天国から恭兵君も精一杯応援していたと思います。
人々の想いを背負ったキョウヘイが、見事激走したその時のシンザン記念をどうぞご覧下さい。
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