2006年4月30日【京都競馬第11レース】
阪神大賞典の圧勝劇で有馬記念敗戦のショックは完全に吹っ切れたディープインパクトとその陣営。
当然のごとく古馬初のG1、春の天皇賞に駒を進めてきました。
ここは今年さらに飛躍し、後の海外遠征のためにもディープインパクトにとっては絶対負けられない一戦でもありました。
しかしそのディープインパクト一色の天皇賞に他陣営も「同じ位置からでは到底競馬にはならない」「ハーツクライが有馬記念でディープインパクトを完封したように、あの馬を負かすには前に位置するしかない」
「3~4コーナーから早めスパートで引き離すのが唯一の抵抗手段」という具合にディープインパクト攻略をしていたのでありました。
ですが、ディープインパクトは他陣営の目論見をこれまた衝撃的な競馬スタイルでいとも簡単に裏切ってしまったのです!
レースが始まり逃げ宣言をしていたブルートルネードが果敢に逃げていく、トウカイトリックやシルクフェイマス、そしてリンカーンまでもが早め早めの競馬
ディープインパクトはそれを見るかのようにいつものように前半は後方から数えて2~3番手、しかし向こう場面からとんでもないことが起こりました!
なんと早めに仕掛けるはずの他陣営を尻目にディープインパクトと武豊がまだ残り千Mのところから動き出したのです
そしてゴールまで600Mの地点ではなんと先頭に踊り出てしまいました!!
これを見ていた金子オーナーが「まだ早い!」と叫んでしまったのも無理もない、こんな常識を覆す競馬では淀の3千2百はしのぎ切れない、しかしその一分後、ディープインパクトは後続に3馬身半差をつけて、追いすがってくるリンカーンを悠々と振り切り先頭でゴールインしてしまったのでした。
普通だったらあの競馬では1ハロン手前で脚が上がってしまうものをそれをディープインパクトはいとも簡単に跳ね除けてしまったのです。
しかも97年にマヤノトップガンがマークした3分14秒4を1秒も上回る驚異的な日本レコードまでおまけ付き!
春の天皇賞をメジロマックイーンで2度制している池江調教師も常識破りの圧勝劇に驚きを隠せなかった、そしてここまできたらいい形で海外へ行きたいと高らかに宣言をしたのでした。
武豊の言葉:改めてこの馬の驚異的な性能には驚きました、今日はちょっと飛ぶのが早かったですけど(笑)・・
ディープインパクトの天皇賞(春)をどうぞご覧下さい
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