2005年10月23日【京都競馬第11レース】
過去、菊花賞で3冠を目指した馬は12頭、その中で無敗のまま挑んだ馬は84年のシンボリルドルフ、ミホノブルボンの2頭だけ、結果シンボリルドルフは勝ち、ミホノブルボンはライスシャワーに最後差され2着に敗れています。
そしてディープインパクトは21年ぶりにその快挙に挑みました。
その日は世紀の無敗3冠馬誕生のシーンをひと目見ようと京都競馬場にはたくさんの人々が訪れ、入場者数は96年の12万6千人だった菊花賞レコードを上回る13万人超えのレコードを更新しました、私も京都まで飛んで行きたかったのはヤマヤマだったが我慢して都内のウインズに連れを伴って画面で観戦をしました。
「負けることは許されない宿命」と武豊が戦前に宣言!
ディープインパクトに乗っている限りはずっと背負っていくもの、すごく責任を感じるけど同時に自分にとってはある意味喜びでもある、こういう馬が現れるのを待ち望んでいましたから」と天才らしいリップサービスもしていましたね。
「仕上がりは100%に近い、文句のつけようがない」と管理する池江調教師が送り出したディープインパクト、そして歴史的偉業に挑戦する運命のゲートイン。
懸念されたスタートだったがデビュー以来最高のダッシュを見せた、しかし3~4コーナーを知っている利口なディープインパクトに変化が起きました、勝負どころだと思って加速しそうになったのです。
一周目の序盤で口を割るしぐさ、あきらかに折り合いを欠いていた、懸命になだめる武豊、そして待ち構えるスタンドからの大歓声、ここが最大のキーポイントでした。
しかし武豊の強引な最内移動、縦長の馬群の中で数少ないポケットにディープインパクトを一旦収めようとしました、これが功を奏してか向こう場面ではいつもの力まない走りに戻っていてこれでひと安心、後はどこで仕掛けるかとじっくり観察をしていました。
4コーナー手前、2番手からのアドマイヤジャパンが出し抜けを食らわそうと早め先頭に立ち一気に逃げ込みを計りました、ディープインパクトは画面で見ているとまだ離れた7~8番手、一瞬やばい!と思ったのもつかのま、武豊のゴーサインに反応したディープインパクトはまたしても菊花賞史上最速の上がり33秒3の末脚で一気にアドマイアヤジャパンを交わし栄光のゴールインを果たし、史上2頭目の無敗の3冠馬に輝いたのでした。
ほんとに目の覚めるような異次元の走り、強烈な衝撃を与えてくれました。
単勝は100円元返し、圧倒的なファンの後押しに武豊も感動を隠さない「こんな声援は今まで聞いたことありません」と頭上に堂々と3本の指をかざしたのでした。
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